飲茶の老舗、陸羽茶室
陸羽茶室とは

陸羽茶室の厨房にいた売り子さん
陸羽茶室は中国のお茶の神様が由来となった、香港では有名で高級な飲茶のお店です。店内はワンフロア60坪くらいだったと思います。1階から4階まであり、厨房は3階。売り子さんが紐のついたお盆を首からさげてその上にセイロを重ね、中には小さいお皿を並べてシュウマイやタンタ(卵のタルト)などを1階から4階まで行ったりきたりしながら売り歩きます。点心がなくなると3階で補充するというスタイルで、香港で一番最初に飲茶を出した老舗です。今でもこの売り子さんのスタイルが残っているのは陸羽だけではないでしょうか。
はじめは見学

陸羽の厨房で豚を丸焼きしている様子
2度目の研修の際、これからは本腰をいれて香港で研修するということで、会社が旺角(モンコク)にあるマンションを研修生用に購入してくれました。23階建てマンションの21階に私たちが、そして22階には身元引受人ご夫妻が住んでました。その方が陸羽の株主でもあったので、よく陸羽へ連れて行ってくださいました。その度に厨房の中も見せてくれて、1時間でも2時間でも見学させてもらっていました。
そのうちずうずうしくなって毎朝4時半に「出勤」するようになり、それが2ヶ月間続きました。毎朝、厨房へ顔を出して、夜になると「また明日」って帰るんです。厨房は小さかったという印象ですね。コックさんが大勢いましたから。蒸し物を作るところに10人くらい、鍋のところに10人くらいでしたか。だから陸羽のコックさんたちも「あ、あいつらまた来てるな」という感じでした。
当時、香港ではタクシーの営業エリアが制限されていましたから、まずマンションから香港島行きのタクシーのりばまでタクシーで行きます。しかしこれが毎朝、しかも早朝なので、香港島行きのタクシーに直接マンションまで毎日迎えに来てくれるよう頼みました。言葉のわからない私たちはtomorrow oclock 4,tomorrow, tomorrow, tomorrow・・・って言うとそれが通じまして、毎朝4時にマンションまで迎えに来てくれるようになったんです。さらにその運転手に部屋番号を伝えていたので寝坊しても部屋のインターホンを鳴らしてくれるようになりました。

陸羽茶室で食べた料理
日本では料理長でも香港では下っ端の下っ端、言葉もわからないからそれよりも下ですよ。じゃまもの扱いに近かったですけど、夜仕事が終ってから改めて料理を食べに行くんです。きちんと支払いをして。だからある意味では可愛がってくれてましたね。
帰りのスターフェリーに乗ると、今日も一日終わったなって感慨にふけるんですが、その後バスに乗ってようやくマンションへ帰りつきます。こんなふうに香港島に通って、2箇所で仕事をしていましたが、、そのころは毎日3,4時間ほどしか寝てなかったですね。
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